弊社のある気仙地方は、鹿との衝突事故がたいへん多い地域です。先頃も鹿と衝突した車が２台、鈑金塗装修理で入庫しました。２台とも大船渡市の末崎地区を走行中のことで、それぞれの修理費用は３０万円を超えました。

ただ普通に走行していただけなのに、突然の鹿の飛び出して数十万円も修理費用がかかるなんて、なんとも不運としか言いようがありません。

また数年前には、納車したばかりの車が、突然飛び降りてきた鹿と衝突し、ボンネットが大破して、やむなく廃車となった事例もありました。納車後すぐに廃車しなくてはならないとは、お客様にとってはさぞかし青天の霹靂だったことでしょう。

このような予期せぬ事故に遭遇する可能性の高い地域で私たちは生活しているということを、日頃から気にかけて運転する必要があると思います。

鹿との衝突を避けるには、どうすれば良いのでしょうか？　お客様からのご相談に対して、私どもでは次のようなアドバイスをさせていただいています。

（個人的な経験に基づいた私見であり、専門家の見地からの提案では無いこと、また下記の対策を行っても絶対大丈夫ということは無いことをご了承ください）

1. 山間部を走行する際は、鹿が飛び出してくる前提で慎重に運転し、樹木や茂みが接近したらセンターライン寄りに走行する。
2. 山間部を走行する際は、万一鹿が飛び出してきても減速することで衝突を回避できるように、出来るだけスピードを出さないで走行する。
3. 前方に鹿を発見したら、速度を落として徐行し、クラクションを鳴らして様子を見る。クラクションを鳴らしても動じないことがあるので
、その際は道路の左端に停車して様子を見る。
4. 夜間の山間部の走行は、非常に危険なので日中の走行よりもさらに慎重に減速し、ヘッドライトはハイビームて運転する。
5. 夜間に走行中、ピカリと光るものを見つけたら
、鹿の目にヘッドライトが反射して光ったと判断し、減速、徐行、または停車する。
6. 「鹿避け笛」を装着する

「鹿避け笛」は走行中の風圧によって特殊な周波数の音波を発生します。人間の耳には聴こえず、鹿や小動物には聴こえるこの音波が、動物たちに自動車の接近を知らせ、飛び出しを未然に防ぐ効果があるとされています。

製造メーカーによれば「北海道の或るレンタカー会社が全車に取り付けたところ大変効果があった」とのことで、実際に本製品を取り付けられた弊社のお客様からも「路肩に鹿の姿が見えても、道路に出て来ない」というお話を伺いました。

後になって「鹿避け笛を付けていれば、もしかしたらこんなことには・・・」と後悔しない為にも、鹿の出没地帯をご通行されるドライバーの皆様には「鹿避け笛」の取り付けを是非お勧めします。

※本製品は鹿・小動物との衝突事故を完全に防ぐものではありません。衝突事故やその他事故、トラブルに関して一切の責任は負いかねますのでご了承ください。